■調査レポート

2006年07月23日

エリクシールとマキアージュ 高いリピート意向

日経消費マイニングが、今年5月に首都圏の20〜60代の女性210人に郵送法により実施した調査によると「今後も使いたい」化粧品ブランドで、通販大手のDHCがト25.7ポイントでトップとなりました。DHCは無料サンプル配布に積極的であり、今回の調査で別途質問している化粧品を選ぶ際に重視する点で「サンプルなど自分で使ってみての使い心地」が59.0%と最も高かったことから合わせて見ると、そういったサンプル戦略に一定の効果がある様子がうかがえるとのことです。ランキング2位はソフィーナ、3位に資生堂のエリクシールとなっています。(以下、表参照)

■調査1:化粧品のランキング
化粧品業界

このランキングでは通販系、セルフ系、百貨店系のブランドがバランスよく混在していますが、誌面の記述によると事前にこれらのブランドをピックアップした上での調査ということですので、回答者による純粋想起ではないようです。よって、あくまでこのブランド群の中での順位ということになります。

一方、誌面ではふれられていませんが、「過去1年間で使ったことがある」と「今後も使いたい」の回答数の比率、いわゆるリピート意向率を追加でグラフ化してみました。グラフの中の透明な軸がそれに当たります。すると、1位と2位のDHC、ソフィーナはそれぞれ63%、66%と高い数字になっていますが、驚くべきは3位のエリクシールと、4位マキアージュ。91%、85%とそれぞれ非常に高いリピート意向率を示しています。

これには商品自体の機能効果に加え、そのブランドを使用したり所有したりすることへの満足感というような情緒的な面が作用しているのではないかと思われます。エリクシールとマキアージュを展開する資生堂の化粧品メーカーとしてのイメージと、2つのブランドの個々が放つイメージが、特にDHCのような通販化粧品ではあまりないような、プラスの情緒的価値として消費者に支持されているのではないでしょうか。

リピート意向率では、更にSK-ボーテ・ド・コーセーが約100%となっています。ボーテ・ド・コーセーの場合は母数が少ない分、信頼性は低くなりますが、両者は百貨店高級ブランドということから、機能、情緒面に加え、BAによる対応がよい結果になって表れているものと思われます。

また、調査2の化粧品を選ぶ際に重視する点の結果を見てみると、3位の「メーカーになじみがある」と5位の「ブランドに信頼感がある」を合計すると55.8%となり、”サンプル”に次いで、半数以上の女性が化粧品を選ぶ際にメーカーやブランドを重視していることが分かります。

■調査2:化粧品を選ぶ際に重視する点(3つまで、上位8項目)
化粧品業界

冒頭のDHCの場合のサンプルの効果に加え、化粧品におけるブランド価値の重要性についても当調査結果は示していると言えます。

参考文献:日経消費マイニング 2006.7



化粧品業界
story_teller at 17:14|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2006年05月05日

若い女性、理想の顔は?――「童顔」「大きな口」、「かわいい」志向を反映

このほど掲載された日本経済新聞の記事によると、若い女性は化粧において「かわいさ」を求める傾向が強く、それは周囲に自分を受け入れてほしいという願望の表れではないかとのことです。以下、掲載記事より。

化粧品業界若い女性の「理想の顔」は中年女性と比べて童顔志向が強く、小さな口よりも大きな口を求めていることが、カネボウ化粧品(東京)の美容研究所が二十代から四十代を対象にした意識調査から分かった。  調査は昨秋、東京と大阪の約二百六十人に聞き取り形式で実施。顔全体の印象や目、鼻などの形、配置について「現実の姿」と「理想の姿」を選択肢の中から選んでもらい、「ヤング」(二十―三十四歳)「アダルト」(三十五―四十九歳)に二分して分析した。

 集計によると「理想の口元」として、ヤングは「大きい口」が二六%と「小さい口」一二%を上回ったのに対し、アダルトはそれぞれ一二%、二一%と逆の結果になった。「厚い唇」もヤング二九%、アダルト一六%で、伝統的な日本美人のおちょぼ口は若い層で旗色が悪かった。

 顔のタイプは、両層ともに、それぞれのパーツがバランスよく配置された「標準」タイプが最多だったが、ヤングではパーツが下に集まりおでこが広い「童顔」タイプも支持を集めた。

 パーツ別では、大きい目や二重まぶた、高い鼻が相変わらずの人気だが、まゆの形は日本人に少ない「アーチ形」が好まれ、ひところの「細まゆ」人気は影を潜めた。  同研究所マネージャーの野々村栄さんは「若い世代の、童顔や厚い唇、曲線的なまゆへの志向は、『かわいい』がキーワードになっている現代の世相を反映している」と分析している。

 村沢博人・大阪樟蔭女子大教授(化粧文化論)の話 童顔で「かわいさ」を求めるのは、周囲に自分を受け入れてほしいという願望の表れ。個性の時代といわれる割には、自己主張したがらない若者像がうかがえる。
(出所:2006/05/02, 日本経済新聞 夕刊)

化粧は個性の主張の手段ではありますが、実際はその時々の流行という大きなトレンドに沿った中で、自分なりの個性を演出していくのが普通な気がします。童顔で「かわいい」顔のメイクと一言で言っても、きっと個人個人の好みの差があるはずですので、いろいろと試してみるのもいいかもしれません。

関連Blog: Elastic


化粧品業界
story_teller at 09:34|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2006年04月16日

世代間で大きな違いがある中国化粧品消費

「35歳以上の女性をターゲットにしたファッション誌はまず売れない。なぜなら彼女達はファッションそのものに興味がないうえ、お金をかけようともしない。」(中国の代表的なファッション誌「Ray」の王編集者)

東洋経済新報社より先月出版された「ブランディング・イン・チャイナ」によると、中国では文化大革命とその後の改革開放策を境に、消費文化ががらっと変わったと言われています。1960年代生まれの女性が調度その分岐点にあり、それより上の世代の女性が化粧に対する興味が非常に薄いようです。

上海

ロレアルパリ上海の販売員によると、35歳以上の消費者は非常に保守的で、店頭でも決まった商品しか買わず、メイクもせいぜい口紅程度。一方20代から30代の人は、店頭に来て自分で手に取って試すのは好きですが、他人が見ている前で顔につけるのは恥ずかしいようで手につけて試すのが普通。メイクはファンデーション、口紅が多く、またマスカラも人気があるとか。更に10代の女性となると、販売員に化粧をしてもらうのを好み、店頭のいろいろな種類の製品を使って化粧をされると喜ぶらしい。20代がナチュラルメイクを好むのとは反対に、10代の女の子たちは、華やかなメイクが好きとのことです。

このように、中国の消費者の化粧品の購買行動は文化的背景と急速な経済発展による経済格差も相まって世代間でかなり違いが見られるようですが、同時にこのことは若い世代がそれ以前の世代が経験したことのない消費経験を急速に蓄積していることを表しています。

実際に筆者が見た上海の百貨店の化粧品売場などは、一見して日本と同じように欧米と日本の外資系ブランドが華やかなカウンターが並んでいました。ただ売場を歩いてみると販売員の様子や態度、店内の雰囲気にやはり日本との違いを感じます。しかし中国の若い女の子がそういった環境の中で欧米や日本の消費者と同じように化粧に対する積極的な価値観を形成していくのは、ごく自然なことに思えます。

<出所>
ブランディング・イン・チャイナ-巨大市場・中国を制するブランド戦略

化粧品業界


2006年03月01日

マンダムが初めて男性の肌実態を調査

株式会社マンダムは、日本人男性のスキンケアに関する意識調査及び、男性の顔面皮膚の実態調査結果を発表いたしました。

<調査結果ダイジェスト>

■ 意識
1.男性の半数は肌の悩みを感じている。
2.男性の肌の悩みは、年代を問わず「アブラ」と「乾燥」である。
3.男性は色調変化「シミ・くすみ」より、形態変化「シワ・ハリ(たるみ)」の方が加齢意識が高い(女性と逆)。
4.男性は、40歳を超えると「アブラ」「乾燥」を含むすべての悩みを“加齢によるもの”と判断している。

■ 皮膚測定
1.男性の肌は極端な混合肌。Tゾーンは脂性肌、Uゾーンは乾燥肌。
2.男性の皮脂量は60歳過ぎても、なお多い。
3.男性の肌の老化は「肌の硬さ」からやってくる!女性は逆にたるんでくる。
4.男性の実年齢より若い肌・老け肌は全体の40%。
5.男性の肌の老化は、紫外線とT字カミソリ?女性のようにメンテナンス(スキンケア)が必要。

調査結果詳細

<調査の方法>
1.顔肌悩みに関する意識調査
・調査対象:男性合計800名(25〜44歳)
・調査方法:インターネットアンケート 顔の肌に何らかの悩みを持つと回答した男性はそのうち427名(5歳区切り、各約100名)。悩みの種類とその要因に関するアンケート調査。

2.皮膚測定と生活習慣に関する調査
・期間:2004年11月10日〜2005年3月25日
・調査対象:男性合計49名(19〜62歳) 平均39.6歳
・測定項目:顔面各部位の水分量、バリアー機能、皮脂の量、皮膚の堅さ・弾力性 ・測定部位:額、鼻、目尻、ほほ上部・下部、顎

◆就職活動をバックアップ 自己分析・適職発見プログラム◆

Blogランキング


2006年01月15日

メイクアップ化粧品買う場所、ドラッグストアが独走

インターネットリサーチ大手インフォプラントの調査によるメイクアップ化粧品の購買についての調査がこのほど公開されました。それによると、メイクアップ化粧品を購入する場所は、「ドラッグストア」が76.3%と最も多く、次いで「デパート」(29.3%)、「化粧品専門店」(25.6%)、「カタログ通販・テレビショッピング」(22.0%)となっています。

ドラッグストアは国内大手メーカーの制度品やセルフ化粧品の大幅な値引き販売でシェアを伸ばしてきましたが、その勢いはまだ続いているようです。この調査は2002年、2004年にも行われており、それらのデータを合わせてクラフ化すると下図のようになります。

「あなたはメイクアップ化粧品を主にどこで買いますか?」
化粧品業界

このグラフを見ると、ドラッグストア以外はiモード・インターネット販売だけが伸長し、他の既存化粧品チャネルは軒並みシェアを落としていることがよく分かります。消費回復により高級品がより売れるようになり、長く低調だった百貨店に全体としては追い風が吹いている現象がある一方で、メイクアップ化粧品の購買層の低年齢化が単価の安い商品の販売に拍車をかけているようです。

※データ出所:インフォプラント自主調査(モバイルリサーチ)
【第206回調査結果】 2006年1月11日発表
メイクアップ化粧品を購入する時間帯、「休日12〜18時」 41.8%、「平日17〜20時」 40.0%


【第133回調査結果】 2004年6月22日発表
1ヶ月あたりのメイクアップ化粧品代、「1千〜3千円未満」31.8%、「3千〜5千円未満」22.9%


【第16回調査結果】 2002年3月12日発表
メーキャップ化粧品、「ドラッグストアで買う」72.1%


◆就職活動をバックアップ 自己分析・適職発見プログラム◆

化粧品業界


2005年12月05日

女性の71% 「男性も外見に投資した方がいい」

前回2回のコラムで、男性の外見に対する意識の変化についてふれてきましたが、ここで更に興味深い数字があります。調査の結果、85%の人が、男の自信は「顔」に表れると答えているのに対して、自分の「顔」に自信があると答えた人は56%にとどまっているのです。「顔」の重要性の高まりは感じるけれど、「そうは言っても」というのが、世の男性の2人に1人の本音のところではないでしょうか。

そんな男性の背中を押すことになりそうなのが、世の女性の声です。先の調査の結果、71%の女性が「男性も外見に投資した方がいい」と思っており、90%の女性が「男性がスキンケア商品を購入することは恥ずかしいことだと思わない」と答えています。女性は、男性のスキンケアにかなり肯定的のようですね。
(調査出所:国際商業)

化粧品業界
化粧品業界

女性にとって肌が美しいかどうかは、日常の大きな関心事のひとつです。女性同士で会う時はもちろんのこと、男性と会う時も、女性は自然と相手の顔の肌に目が行ってしまうもの。男性同士で「肌がきれいだね」と言われたらちょっと気持ちが悪いかもしれませんが、女性に「肌きれいですね」と言われたら男性だって悪い気はしませんよね。男性もスキンケアを自己投資のひとつとして考えて「顔」の自信を高めたいものです。

◆メンズコスメ:一歩先を目指す全ての男性へ◆

化粧品業界


2005年11月30日

「男は顔じゃない」はもう昔の話し

男の装いとして新たに注目され始めた「顔」。
できるビジネスパーソンのスキルとして、とかく重要視されるコミュニケーション能力も実は「顔」から発せられるメッセージが大きな役割を担っているようです。 先のコラムで紹介した外見に関する調査結果では、回答者の61%が、その人が有能かどうかは「顔」に表れると答えており、そして66%が、信頼できるかどうかは「顔」にあらわれると思うと答えています。
(調査出所:国際商業)
外見調査03
化粧品業界

もちろん、これは俳優やモデルのような生まれ持った顔形の良さというよりは、顔色や肌のつや、表情、目線などその人が見せる様々な「顔」の特徴から受ける印象が判断の基準になっていると思われますが、こうなると「顔」はコミュニケーションツールとして言葉よりも更に重要度が高いのでは?と思えてきますね。
かつて「男は顔じゃない」と言われた時代はもう昔のこと。男性も顔を磨く時代になったようです。


◆男を磨く:メンズスキンケア◆

化粧品業界


人は装いによって自信を深める

昨年、大手化粧品メーカーが関東の20-59際の男性200名、女性100名を対象に行った「男性の外見に関する意識と行動に関する調査」によると、71%が装いに気を使うことは「大切である」と回答しています。このうち、自分に自信がある人は63%。一方、装いは「大切ではない」と回答した人で自分に自信がある人は47%だったとのことです。(出所:国際商業)
化粧品業界
化粧品業界

つまり、女性のみならず男性も、装いによって自信を深めている人がかなり多いようです。
長い間、男の装いと言えばファションと髪型を考え整えることでした。それにJリーグ元年の頃から、髪を明るく染めるヘアカラーが浸透し始めました。そして、昨年あたりから、男の装いとして新たに注目され始めたのが「顔」です。


◆メンズコスメ:出来る男になるために◆

化粧品業界


Profile
Archives
Recent Comments
Recent TrackBacks
【155号】P&G、ドルチェ&ガッバーナブランドの化粧品発売。 (英語新聞ウォールストリートジャーナル(WSJ)から見た起業・ビジネスのヒント)
P&Gが不振のヘアケアブランドの立て直し
ミラ・ジョヴォヴィッチ登場のスクリーンセーバーもあるよ 日本ロレアル株式会社 (日用品雑貨化粧品業界(プラネット参加メーカー)の総合情報満載ブログ)
ランコムの躍進 序章
糸ようじやひっぱリンクルなどが有名な小林製薬株式会社 (日用品雑貨化粧品業界(プラネット参加メーカー)の総合情報満載ブログ)
小林製薬 化粧品分野に本格参入