2006年07月27日

アモーレパシフィック ソウルの百貨店での展開(後編)

アモーレパシフィック、ソウルの百貨店での展開について、後編はエリアを変えて狎鴎亭洞(アックジョンドン)のデパートを例にとってみたいと思います。

化粧品業界 アックジョンドンは高級アパートメントが集まっている地区であることから、高級百貨店やブランドの路面店、隠れ家的レストランが数多く存在、また芸能人事務所も多くある街です。アモーレパシフィックもこの地区にアモーレギャラリーという路面店を出しています。そしてこのエリアでのショッピングの中心となるのが、韓国一の高級百貨店ギャラリアです。

ギャラリア百貨店は、生活館と名品館に分かれていますが高級ブランド志向がより強いためか、化粧品フロアは欧米列強ブランドに占拠されたような売場になっており、日本勢の姿もほぼ無い状況です(下図参照)。そして、とりわけシャネルは大きな売場を有しています。

■ギャラリア百貨店WEST(生活館) 化粧品フロア略図※06年7月

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※ギャラリア百貨店EAST(名品館)はSK-2、ラ・プレリ、シスレー、ボビーブラウン、AVEDA、スイス・パーフェクションなどが展開。

そしてアモーレパシフィックは生活館にスキンケアブランド「AMORE PACIFIC」のコーナーがあります。場所は一番奥まった位置にありますが、清潔感と高級感が感じられる雰囲気になっています。アッパーな客層が多いギャラリアでコーナー展開しているということ自体、最高級ブランドとしての位置づけの証なのでしょう。

一方、ギャラリア百貨店から少し離れた地下鉄「狎鴎亭」駅前にある現代百貨店アックジョンドン店、こちらはギャラリアに比べると、化粧品フロアの雰囲気はだいぶ庶民的です。やはり欧米外資が多いですが、資生堂、カネボウ、RMKをはじめ他の日本メーカーもコーナー展開しています(下記参照)。

ここでアモーレパシフィックは「HERA」「雪花秀」(Sulhwasoo)がエントランスを入って右側に並んでコーナーを構えています。それほど広い面積ではありませんが、着席して落ち着いた雰囲気の中で接客を受けられるカウンターになっています。(ここではロリータ レンピカの香水も一緒に販売されています)。また他の韓国メーカーでは、チェ・ジウのメイクを担当していたメイクアーティスト、イ・ギョンミンのブランド「VIDI VICI」が入っており、賑わいを見せています。ここでは店の客層の年齢層はやや高いです。

前編のミョンドンと今回のアックジョンドンの百貨店を見る限り、外資との激しい競争の中で必ずコーナーを出している韓国の化粧品会社はアモーレパシフィックのみであり、韓国では唯一同社が自社のプレステージブランドの高級感で外資と対抗できる化粧品会社と言えそうです。

■現代百貨店アックジョンドン店 主な展開ブランド(順不同)
雪花秀、HERA、カネボウ、RMK、ランコム、Dior、ラ・プレリー、コスメ・デ・コルテ、ローラ・メルシエ、クレ・ド・ポー ボーテ、AVEDA、SK-2、シスレー、ボビーブラウン、エスティ・ローダー、資生堂、シャネル、ゲラン、クラランス、DARPHIN、DE LA MER、クリニーク、アラミス、fresh、VIDI VICI

※関連記事
・「アモーレパシフィック アモーレギャラリーの効用」
・「アモーレパシフィック ソウルの百貨店での展開(前編)」
・「アモーレパシフィック 漢方美容研究を産学共同で推進」
・「韓国化粧品市場規模と アモーレパシフィックの成長戦略」
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