2006年04月08日

2005年 百貨店 化粧品市場 シェア Vol.2

2005年の全国百貨店300店の化粧品販売額について3月12日付け当ブログ記事にて紹介しておりますが、今回は過去10年の1店舗あたりの販売額推移を見てみます。

■2005年 百貨店 化粧品市場 1店舗あたりの販売額推移(百万円) 化粧品シェア


最大手資生堂と外資の最高級ブランド、シャネルが安定した成長を示していますが、この10年間に最も急成長を成し遂げたのは、RMKアルビオンです。特にRMKはデビュー10年余りで単一ブランドでは初の売上100億円を達成しました。

一方、90年代後半から2000年にかけて急成長を成し遂げトップに躍進したランコムはその後失速、その後に続いたエスティ・ローダーも下降トレンドに入っています。また、かつてプレステージ化粧品の雄と言われたクリニークは、この10年間、販売額の下げが止まりませんでした。百貨店ブランドの中では相対的にラグジュアリー感が低いうえ、ドクターズコスメの台頭と普及によりクリニークのポジショニングは難しいものになっていると言えます。

☆外資系メーカートピック

ロレアル
ランコムが非常に厳しい状況。一時トレンドに乗り、新規顧客も増加したが、それを定着させる術を持たなかったのが最大の敗因とも言われています。ヘレナ・ルビンスタインロレアルの中では最高級にポジショニングされているブランドであり、世界市場の中で日本を最重要市場としています。シュウウエムラは独自性を損なわずメイクに注力すれば復調も充分に可能。

エスティ・ローダー エスティ・ローダートム・フォードコレクションによって年末には持ち直しの傾向を見せたものの、キットに頼った販売や販売延期や中止などが売上のマイナス基調となって表れています。クリニークはようやく下げ幅が小さくなり落ち着いてきたようです。

LVMH
クリスチャン・ディオールが依然好調です。ジョン・ガリアーノのパンク性によりオートクチュールブランドというよりポップなテイストになっています。ゲランはキスキスがヒット、メイクアップに傾倒してきていますが、スキンケアの強さは健在です。

YSL
イブ・サンローランはフレグランスのベビードールが引き続き好調です。もともと強いメイクに加えスキンケアの伸長も期待されるところ。

シャネル
ブランド力の強さを武器とし売上に大きなブレはありません。ただ、クリスチャン・ディオールに急速に追い上げられていますので、イベントなどの販促に乗り出すようになっています。

マックスファクター
SK-2LXPラインがある店は売上が好調ですが、既存ラインからLXPラインに顧客が横滑りしているだけという見方もあるようです。SK-2マックスファクターイリュームの差が明確ではないため、LXPラインが投入されたとか。

クラランス
クラランストータルリフトマンスールが全体の売上持ち直しに寄与。大手グループに属さないことによる基盤の弱さはありますが、独自性を維持しています。

※データ出所
国際商業

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