2006年02月06日

P&Gが不振のヘアケアブランドの立て直し

P&G(The Procter & Gamble Company)は米国のシャンプー&コンディショナー市場が過当競争状態にある中、自社のヘアケアブランドのうち不振のブランドの立て直しに着手しています。P&Gのヘアケア事業といえば、2003年にヘアケア大手のWellaを買収し、シェア1位のロレアルに並ぶ売上規模になりました。(ロレアルのヘアケア事業の売上は2003年で70億ユーロ、約85億ドル)

今回、不振により売却されるブランドは、パートとフィジックというブランドです。また今年初めには同じく苦戦しているハーバルヘッセンスのリステージ(パッケージデザインの変更による新展開)が図られます。(米国では既に新パッケージになっているようです)

パートとフィジックは日本人には馴染みがありませんが、ハーバルヘッセンスは日本でも快感シャンプーとして、よく知られています。このブランドは10年前にも危機に陥ったことがありますが、宣伝の強化のより立ち直った歴史があるということで、P&Gは再度、ハーバルヘッセンスをテコ入れしようと考えています。

そもそもハーバルヘッセンスの最近の不振は、ロレアルのガルニエ・フリュクティとユニリーバのダブにシェアを奪われたことによるところが大きいため、P&Gとしてはこのまま敗退したくないという思惑も絡んでいるということです。ただ、ガルニエ・フリュクティはともかく、ダブはハーバルヘッセンスとは商品のポジショニングが違うので、ダブにシェアを奪われたというのは当てはまらないかと思いますが、リステージによってハーバルヘッセンスが苦境を脱せられるか今後の動向に注目が集まります。

(出所:国際商業他)

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