2005年12月16日

花王・カネボウ統合Vol.1:再生機構の発表

報道によると産業再生機構は本日、支援下で再建を進めているカネボウとカネボウ化粧品を、花王と日系ファンドの連合に売却することを正式に発表したとのことです。

これで2003年秋から始まったカネボウ売却劇にひとまず決着がついたわけですが、個人的には売却先が花王に内定してよかったと思います。理由のひとつは花王連合の提案内容にあります。

現時点で分かっている花王連合の提案は以下の3点です。
・カネボウ2社の現在の雇用条件を継続し、雇用を極力維持する
・カネボウ化粧品のブランドを残す
・知識賢治(ちしき・けんじ)社長らが続投する


化粧品業界 カネボウ化粧品のブランドを残すというのは、もともとそれを手に入れるのが目的のひとつでもあるので当然かと思いますが、現カネボウ従業員にとって最も重要な雇用の面への配慮がされるのは歓迎されることです。もちろんこの提案が守られることが大前提ですが。またリサージュの成功など実績があり、若い知識氏の続投は花王の化粧品事業との統合において、大きな力になるのではと期待されます。

花王への内定をうれしく思うもうひとつの点は、カネボウという日本が誇るブランドが、(今回途中で入札から撤退しましたが)ロレアルやP&Gなど巨大外資の手に落ちることなく、引き続き日本の化粧品会社のブランドとして生き続けることになったことです。そういう意味では、資生堂やコーセーでも良かったのですが、2年前に一旦花王と合意済みだった経緯から、今回は、はじめから花王が選考上優位に立っていたように感じられます。

ところで、2年越しの思いを成就させた花王ですが、カネボウをそこまで欲したのはなぜでしょう。次項以降、今回の売却劇を振り返りながら見ていきたいと思います

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化粧品業界


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1. カネボウが花王へ正式譲渡  [ あっと の屋根裏部屋 ]   2005年12月17日 21:43
カネボウ2社の譲渡先、花王連合に正式決定 産業再生機構は16日、経営再建を支援してきたカネボウとカネボウ化粧品の譲渡先を、花王と国内3投資ファンドの連合体に正式決定した。 譲渡価格は約4400億円と、再生機構が出資や融資でカネボウに投じた計4100億円を....コメントありがとうございます、

この記事へのコメント

1. Posted by 内田   2005年12月16日 23:00
コメントありがとうございます、

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