2006年12月31日

日頃のアクセスへの感謝と一時休止のお知らせ

いつも「化粧品業界NOW!」をご覧いただきありがとうございます。 今年も多くの方々からのアクセスをいただき本当に感謝しております。
さて、この度、都合により当ブログの更新をしばらくお休みさせていただくこととなりました。定期的にアクセスいただいている読者の方には誠に申し訳なく思います。 再開の時期は未定ですが、その際は是非また訪問いただけますようよろしくお願いいたします。

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2006年12月18日

大型化粧品店の興隆Vol.5:店内環境ゆえのサービス力

前回までに、ミュゼ・ド・ポウの品揃えとVMD、更に立地と見てきましたが、もう一点の重要なポイントとしてサービスがあります。

まず広大な店内に並ぶほとんど全ての商品がオープンディスプレイになっており、テスターが設置されています。テスター自体はセルフ化粧品売場ではごく普通ですが、ミュゼ・ド・ポウの場合、スペースが広いので落ち着いて試用することができます。

化粧品業界また、店内に設置された本格的メイクアップスタジオにて、メイクアップアーティストが顧客のスキンケアやメークの相談に応じたり、また同じく店内に設置された大手制度品メーカーのカウンターでは、美容部員が肌状態のチェックやカウンセリングに応じたりしています。

これらは通常、専門店や百貨店で行われているようなレベルのサービスであり、利用者にとってそのようなサービスが近場のセルフ形式の大型店で受けられるのはうれしいところです。更にミュゼ・ド・ポウでは、広い敷地を活かし、店内にパックやマッサージが無料のフェイシャルエステブースやネイルサロンまで完備しています。

同社では、メイクアップスクールの在学生や卒業生をアルバイトで雇用しているようで、そういった人達に経験をつむ場を提供しているという点でもよいと思います。本シリーズではベンチマークとしてセフォラをあげていますが、セフォラでは店内に配置された店員が顧客の求めに応じてメイクの相談などに対応していました。

ミュゼ・ド・ポウのこれら上記のサービスは、立地上、または商品ライン的に同社と競合するGMSやドラッグストアと一線を画する差別化要素になっており、ロイヤルカスタマーの育成にも繋がっていると思います。ただ最近はその競合であるドラッグストアにも変化が見られます。

価格訴求一辺倒の値引き競争で顧客を獲得し化粧品販売チャネルとしての存在感を増してきたドラッグストアですが、自らも利益を確保できない状態に陥る中で、脱価格競争へシフトしつつあります。それには、値引き訴求が難しいNPP(ノープリントプライス)ブランド商品が増えてきていることも影響しています。そこで、価格以外の訴求ポイントとして注目しているのがカウンセリングです。今、大手DSはカウンセリングができる人材の配置に力を入れています。

化粧品業界マツモトキヨシは、ビューティー専門スタッフを各店に配置する施策を実施、更に同社の設けた試験をクリアした精鋭部隊であるビューティー専門のスーパーバイザーの配置も行っており、後者はすでに10人を越えているそうです。特にPB化粧品を展開する同社は、知名度の低いPB商品の推奨販売のためにもビューティー専門スタッフによる販売力強化は不可欠になっています。

またセイジョーは、元美容部員で即戦力となる専属のビューティーパート20〜25人を主力ビューティー特化型店に配属、更に高い専門知識を持ち、美容スタッフへの教育やビューティー特化型店の化粧品売場を統括するビューティーカウンセラー12人をすでに有しているとのことです。

女性らしい店内の雰囲気、そしてゆったりしたスペースでのカウンセリングという意味で、店内環境も含めたサービスとしては、ミュゼ・ド・ポウにまだ軍配があがります。ただしDS各社もカウンセリングに注力してきておりソフト面での競争が激しくなってきていると言えます。

参考文献:
・カメガヤホームページ
・週刊粧業


2006年12月09日

05年 化粧品・トイレタリー 企業 世界ランキング 50

世界の化粧品・トイレタリー企業の05年度総売上高に基づくランキング50です。

1位から5位はそれぞれ売上を伸ばし、前年と順位に変動はありません。とりわけP&Gは各事業部門が順調に売上を伸ばし400億ドルの大台に達しています。また韓国の化粧品大手アモーレ・パシフィックLG ハウスホールド&ヘルスケアは共に売上が10%以上増加しそれぞれ順位を上げています。今回、新たにTOP50に登場したのは、46位の高級アロマオイルを利用したルームフレグランスのヤンキーキャンドル、そして48位のオランダのトイレタリー企業、ザ・ボルトングループです。一方、ランキングから消えたのはP&Gによって買収されたジレットと、花王に買収されたカネボウ化粧品でした。

単位:億ドル  
順位昨年
順位
社名 売上高
1 1 P&G 400.0
2 2 ユニリーバ 218.0
3 3 ロレアル 181.0
4 4 コルゲート・バリモリーフ 99.0
5 5 ヘンケル 83.0
6 7 リキット・ベンキザー 70.0
7 6 花王 69.0
8 8 S・C・ジョンソン 65.0
9 10 エスティローダー 63.0
10 9 資生堂 59.0
11 11 エイボン・プロダクツ 56.0
12 13 バイヤスドルフ 50.0
13 12 エコラブ 45.0
14 14 ジョンソン&ジョンソン 40.0
15 15 アルバート・カルバー 32.0
16 18 アクセス・ビジネス・グループ 29.0
17 23 コティー 29.0
18 17 ジョンソン・ダイバーシー 28.0
19 19 リミテッド・ブランズ 28.0
20 20 LVMH 28.0
21 16 クロロックス 24.0
22 25 メアリー・ケイ 22.0
23 22 ライオン 21.0
24 21 サラ・リー 19.0
25 24 グラクソ・スミスクライン 17.0
26 26 イブ・ロシェ 16.0
27 27 コーセー 15.0
28 29 チャーチ&ドワイト 14.0
29 28 レブロン 13.0
30 33 アモーレ・パシフィック 13.0
31 30 シャネル 12.0
32 32 ファイザー 12.0
33 34 クラランス 12.0
34 36 プーチ スペイン 12.0
35 31 ブライス 10.0
36 41 LG ハウスホールド&ヘルスケア 9.5
37 35 ナトゥーラ ブラジル 9.4
38 39 ポーラ 9.4
39 42 エリザベス・アーデン 9.2
40 40 PZカッソン 9.0
41 44 ボディショップ 8.7
42 46 オリフレーム ベルギー 8.6
43 45 ピエールファーブル 8.2
44 43 YSLボーテ 7.6
45 47 ヒューイッシュ・デタージェン 7.5
46 - ヤンキーキャンドル 6.0
47 50 コロメール スペイン 6.0
48 - ザ・ボルトングループ オランダ 5.9
49 49 サンスター 5.8
50 48 メナード 5.5
※米国以外の企業の売上高は当該企業の決算期末の平均為替レートを適用し米ドル換算。

(出所:国際商業 06年11月号、06年12月号より筆者作成)


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